以前は大阪市内にある会社の近くに住んでいましたが、妻の妊娠がわかった2015年の夏頃から移住先を探し始めました。最初は全然イメージができなくて、夫婦で「どこに住めばいいのかな?」と話していたくらいです(笑)。
具体的にどこがいいかはわからなかったのですが、私は実家の近くに住みたいと考えていましたし、ちょうど姉夫婦が王寺町で暮らしていたので、自然と王寺町を移住先の候補として考えるようになりました。奈良県内の他の地域も実際に見て回って、色々悩みもしましたが、やはり娘のことを考えると友だちがたくさんいるほうが楽しいだろうし、特に子育て世代が多く、大きな幼稚園や学校のあるこの街がいいのかなって。
妻の姉夫婦のところにもよく遊びに行っていたので、近所の公園で子どもたちが遊ぶ姿を見ていましたし、勤め先には車なら30分程度、電車を使っても1時間以内で通える距離なので、家族みんなにとって住みやすい条件が揃っていたんです。それで「ここにしよう」って決めましたね。
実際に住み始めて驚いたのは、娘を公園に連れて行くと、他のお子さんが一緒に遊んでくれることですね。とても面倒見のいいお姉さんがいて、よく遊んでもらっています。子ども同士が遊び始めると自然と親同士も交流できますし、地域で子育てしている感覚があるので安心できますよね。
今は近所付き合いというほどの関係はほとんどないですが、周辺には娘の同級生もたくさん住んでいるので、これからもっと関わりが広がっていきそうだよね。
うん、そんな気がするね。住む前は知らなかったのですが、近所にはキャンプ場もあって生涯教育のイベントなどもしているみたいなので、将来的にはそういうものにも参加してみたいですし、やはり身近に豊かな自然があるというのは良いことですよね。
キャンプ場もそうですが、公園が多くて遊ぶ場所がたくさんありますし、子どもが小さいと電車移動は大変なので、車で移動がしやすいというのが親からすると実は大きなメリットです。天王寺なら車で30分くらいなので、よく遊びに出かけています。
大阪は本当に近いので、ここに住んでいて不便を感じることもないですし、逆にメリットを感じることのほうが多いですね。
私はずっと家庭菜園をしてみたかったのですが、大阪市内に住んでいたときはずっとマンションだったからできなかったんです。子どものことを考えても土を触ることがきっと良い経験にもなると思っていたので、王寺町に移住してきてからは庭で野菜を育てています。
お義母さんがプロ級に野菜づくりが上手なので、最初のころは良く指導してもらいながら、大根やほうれん草、小松菜などを育ててきました。なので野菜づくりはお義母さんと私たちの交流の機会にもなっていますね。娘はまだよくわからないのか、ネギを引っ張ったり菜園を踏み荒らしちゃったりすることもあるんですが…(笑)。
そうそう(笑)。今はまだ1歳なので難しいかもしれませんが、もう少し大きくなってきたら、命の大切さを理解してくれるじゃないのかなと期待しています。